ハクモクレンの花
「才能か。

良い言葉だね」


健太郎君は少し元気を取り戻しました。


そして、本気で病気を治したいと思いました。


もう、ここから出られないかもしれないと思ったことが何度もあったけど、この瞬間、自分の足で力いっぱい地面を蹴って、跳びはねたい。

知らない世界を体験したい。

何でも知りたい。

何でも吸収したい。

せきを切ったように好奇心のかたまりがあふれ出てきました。


そしてまずは、ハクモクレンの花を一日も早く見て見たいと心から思いました。

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