ハクモクレンの花
「信じるよ」


そう言うと健太郎君は手摺りをよじ登り、足で手摺りを思いっきり蹴りました。


健太郎君の体は宙に舞いました。

ゆっくりとスローモーションみたいに。


そしてある一点で静止すると、急激な重力に引き寄せられました。

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