ハクモクレンの花
僕は段々と疲れていった。

かつての充実感が無くなった。

何をやっても上手く行かなくなった。


家庭では会話も無くなった。


夜、眠れなくなった。


三十歳を前にして、何かに対して焦っていた。


ただ、それが何かがわからなかった。

< 80 / 128 >

この作品をシェア

pagetop