ハクモクレンの花
荷物をテントの中に詰め込んで、衛星電話でベースキャンプに助けを呼ぶと、あとは何もすることがなくなった。

ただ、応援が到着するのを待つだけだった。

救助はこの砂嵐が止まないと来なかった。

そして、いつ止むかわからなかった。


何もかもわからないことだらけだった。

< 89 / 128 >

この作品をシェア

pagetop