木漏れ日の下で・・・
木漏れ日の下で・・・
やさしい春の風にのって、
学校のチャイムが聞こえます。
向こうから男の子が走ってきました。
男の子の名前はユウキ。
ユウキは今年小学生になったばかり。
ユウキはこの裏山が大好きです。
いつも学校が終わるとこの裏山に一人で遊びに来ます。
この裏山にはユウキのお友達がいます。
それは、犬のプチ。
プチはユウキが初めてこの裏山に来たときからのお友達で、
ユウキはプチが大好き。
もちろん、プチもユウキが大好きです。
「プチ!」
ユウキが大きな声で呼びます。
すぐにしげみがガサガサガサ・・・
プチが出てきました。
ユウキとプチはいつものようにくるくる遊びます。
ユウキもプチも楽しそう。
と、プチが急に走り出しました。
しげみにガサガサ入っていきます。
あわててユウキも追いかけます。
プチはガサガサ奥へと走っていきます。
ユウキもガサガサ追いかけます。
ガサガサガサガサ・・・
奥へ奥へと入っていきます。
だんだん辺りは暗くなり、
森はどんどん深くなります。
ユウキはプチを見失わないように一生懸命。
プチはどんどん奥へと走っていきます。
ユウキもどんどん追いかけます。
ガサガサガサガサ・・・
どんどんどんどん・・・
「わあっ!」
ユウキはびっくりして大きな声をあげました。
だって、突然目の前が明るくなったんだもん。
そこには、小さな泉がありました。
泉のまわりだけ、お空から光がもれてきます。
泉の手前に、プチがおすわりをしてまっていました。
「プチ!」
ユウキはかけよりました。
ユウキがかけよるとプチが、
「ク~ン」
と、鳴きました。
ユウキがプチの足元を見ると、そこには・・・
そこには、一本の小さな草の芽が生えていました。
芽はまだ土から顔を出したばかりで、
小さな葉っぱも閉じたまま・・・。
その芽は、からからに乾いていました。
からからで、しゅんと元気がないみたい。
プチがまた、
「ク~ン」
と、鳴きました。
ユウキは大きくうなづいて、
泉に向かってかけました。
ユウキは両手で水をひとすくい取ってその芽にかけてあげました。
すると、みるみるその芽は元気になって、
小さな双葉の芽を開きました。
きれいな緑色をした二つの葉っぱが、
まるで背伸びをしているみたい。
その双葉を見つめて、ユウキもプチもびっくりしました。
なんと、その双葉の真ん中には、
小さな小さな男の子がすわっていたのです。
男の子は赤い三角の帽子をかぶり、
にこにこ座っていました。
まるで、絵本に出てくる妖精さんのよう。
ユウキはとても驚いていましたが、
「こんにちは」
と、あいさつしました。
すると妖精さんも、
ぴょこんとおじぎをしました。
それをみてプチも、
「ワン!」
と、立派にごあいさつ。
二人と一匹はにこにこ声を出して笑いました。
ユウキとプチと妖精さんは、
大の仲良しになりました。
学校のチャイムが聞こえます。
向こうから男の子が走ってきました。
男の子の名前はユウキ。
ユウキは今年小学生になったばかり。
ユウキはこの裏山が大好きです。
いつも学校が終わるとこの裏山に一人で遊びに来ます。
この裏山にはユウキのお友達がいます。
それは、犬のプチ。
プチはユウキが初めてこの裏山に来たときからのお友達で、
ユウキはプチが大好き。
もちろん、プチもユウキが大好きです。
「プチ!」
ユウキが大きな声で呼びます。
すぐにしげみがガサガサガサ・・・
プチが出てきました。
ユウキとプチはいつものようにくるくる遊びます。
ユウキもプチも楽しそう。
と、プチが急に走り出しました。
しげみにガサガサ入っていきます。
あわててユウキも追いかけます。
プチはガサガサ奥へと走っていきます。
ユウキもガサガサ追いかけます。
ガサガサガサガサ・・・
奥へ奥へと入っていきます。
だんだん辺りは暗くなり、
森はどんどん深くなります。
ユウキはプチを見失わないように一生懸命。
プチはどんどん奥へと走っていきます。
ユウキもどんどん追いかけます。
ガサガサガサガサ・・・
どんどんどんどん・・・
「わあっ!」
ユウキはびっくりして大きな声をあげました。
だって、突然目の前が明るくなったんだもん。
そこには、小さな泉がありました。
泉のまわりだけ、お空から光がもれてきます。
泉の手前に、プチがおすわりをしてまっていました。
「プチ!」
ユウキはかけよりました。
ユウキがかけよるとプチが、
「ク~ン」
と、鳴きました。
ユウキがプチの足元を見ると、そこには・・・
そこには、一本の小さな草の芽が生えていました。
芽はまだ土から顔を出したばかりで、
小さな葉っぱも閉じたまま・・・。
その芽は、からからに乾いていました。
からからで、しゅんと元気がないみたい。
プチがまた、
「ク~ン」
と、鳴きました。
ユウキは大きくうなづいて、
泉に向かってかけました。
ユウキは両手で水をひとすくい取ってその芽にかけてあげました。
すると、みるみるその芽は元気になって、
小さな双葉の芽を開きました。
きれいな緑色をした二つの葉っぱが、
まるで背伸びをしているみたい。
その双葉を見つめて、ユウキもプチもびっくりしました。
なんと、その双葉の真ん中には、
小さな小さな男の子がすわっていたのです。
男の子は赤い三角の帽子をかぶり、
にこにこ座っていました。
まるで、絵本に出てくる妖精さんのよう。
ユウキはとても驚いていましたが、
「こんにちは」
と、あいさつしました。
すると妖精さんも、
ぴょこんとおじぎをしました。
それをみてプチも、
「ワン!」
と、立派にごあいさつ。
二人と一匹はにこにこ声を出して笑いました。
ユウキとプチと妖精さんは、
大の仲良しになりました。
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