初恋草

「春川・・・

 俺、明日卒業だろ?


 だから・・・明日が最後になるかもしれないから・・・

 
 最後に伝えたいことが・・・あるんだ。



 だから・・・

 明日、聞いてくれないかな?」




真っ直ぐに、先輩が私を見つめる。





ねぇ・・・七咲先輩。


そんなこと言われたら・・・私単純だから・・・


期待してしまいます。



期待したら、ダメだと思っていても・・・。




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