初恋草

今日もまた、七咲先輩は私に声をかけて来てくれた。


「頑張ってんね。」

「はい。まぁ、頑張らないと・・・花、枯れちゃいますしね。」

「アハハっ、そりゃ、そうだ。」


そう言って笑う、七咲先輩の無邪気な笑顔に・・・

私はまた、胸が高鳴った。


「なぁ。春川ってさ、そんなに花が好きなら、花言葉も知ってたりするの?」

「はい。まぁ、ほんのちょっとしか分からないですけど・・・。」

「マジで!? すごいな。」

「そんなにすごくないですよ・・・。」

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