初恋草

ガラッ。


「すいません、遅れました!!」

「すいません!」


勢いよく教室の扉を開けて、謝った。


「いいよ~。まだ、委員長も来てないし(笑)。」

そう笑って声をかけてくれたのは、3年生の女の先輩だった。

優しそうな人・・・。


「そうなんですか・・・。よかったぁ。」


そう言って、私と俊は席に着いた。


「ギリ、セーフだな!」

隣の席に座った、俊がそう言った。






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