初恋草
チューリップ
私は、ようやく七咲先輩に告白することを決めた。
だって、俊にもあんなこと言っちゃったしね・・・。
もう、言うしかないでしょ・・・。
いつものように、花の水やりをしていると、七咲先輩が来た。
「おはよ、春川。」
「おはようございます。七咲先輩・・・。」
・・・。
今日も、七咲先輩はカッコイイ。
少し癖のある、黒い短髪。
今日は急いでいたのか、少し寝癖がついている。
その前髪の奥に見えるのは・・・
やっぱり、無愛想そうなあの顔で。