Breathless Kiss〜ブレスレス・キス


列車がもうすぐ名古屋に着くと、
車内アナウンスが流れた。

次に野島歌織にメールを打つ。


[お疲れ様!
今、京都からの帰りの新幹線です。
歌織は…お見通しだったんだね…
なんか、ちょっと恥ずかしいな。

尚哉と再会して、
始めは懐かしいだけだった。

でも、顔を合わすたびに
惹かれていって。

恵也のこともあったから、
心にブレーキ掛けていたけど、
いつの間にか夢中になってた。

遊びでもいいから一線を超えたいって
思っていた時もあった。
でも…尚哉はそんなこと出来ない人で。


いろいろあったけれど、
この旅行で、私達はようやく、
想いを通じ合わせることが出来ました。

尚哉が来年早々に結婚したいと言うので、これから、忙しくなりそう…

今度の休みの日、うちの親に挨拶も兼ねて、あんのん亭行くって言うし。
事前に知らせると、お父さん、緊張しちゃって何しでかすかわからないんで、
サプライズにするわ!

尚哉のお母さんには、私、昔、会ったことあるの…恵也の彼女として。
覚えてるかな?
かなり気まずい〜T_T

まっいいや(笑)

今度のヨガ教室で、会った時、詳しく話すね。
ノロケちゃうかも〜ゴメンね!

あ、嵐山の渡月橋、すごく良かったよ!金閣寺や、清水寺…
まるで、修学旅行思い出の旅。

尚哉はすごく記憶力が良くて、
奈緒子と歌織がバスの集合時間に遅れて、体育の鈴木先生に怒られたことまで、覚えているの!
(あれは、歌織が清水坂で、お土産何にするか迷ったんだよね)

すごく幸せな二泊三日京都旅行でした。
長文失礼。それじゃ、またね。

奈緒子


追伸。
ヨガの後、レイトショー行かない?]



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