Breathless Kiss〜ブレスレス・キス
尻を突き出した下半身だけが、
外に出たとんでもない格好だ。
(これじゃ、カーテンを開けられたら、顔は見られないけれど、お尻見られちゃうよ…)
変な格好をさせられ、布団の中で奈緒子は思う。
「……っ、早くしろって〜
もったいぶんなって!」
恵也は、焦らされてイラついた声を
出した。
布団越しに聴こえた偉そうな言い方にカチンときて、「うるさいなあ!」と顔を横にして奈緒子は言い返した。
(とりあえず、やるしかない…
ここは早く済ませてしまおう…)
そう決心した。
ベッドの上で仰向けになった恵也は、寝巻き代りのジャージと下着を膝まで下ろし、スタンバイOKだ。
(うわ……ギンギン……)
奈緒子は恵也に覆いかぶさり、下半身に手を添えると、恵也を慰め始めた。
「すげえ、燃える……
エロビデオみてえ…」
恵也は喘ぐように言い、布団の中で、奈緒子の胸をまさぐり始めた。
前ボタンを半ばまで外した制服のシャツの中に右手を差し入れ、ブラジャーの中にも侵入してくる。
(きゃっ…!もう、こんなの、
場違い過ぎるよ〜…!)
奈緒子は身をよじった。
でも、我慢して続けた。
息苦しかった。
カーテンの外には他の入院患者がいるのに、布団の中で胸を丸出しにしている自分が恥ずかしかったし、声を我慢するのも辛かった。
恵也はこの遊びがとても気に入り、奈緒子は見舞いの度に恵也の欲望を満たしてやる羽目になった。