花送り―宗久シリーズ番外―のレビュー一覧
教室の隅から、新任の男性教師を熱く見つめる少女。 秘めた彼女の強い思いが胸にせまります。 そして、教師がそっと彼女に寄り添ったとき、 彼女の秘密が解き明かされます―― 美しい情景描写と 切ない思い。 ラスト、涙がこぼれました。 ぜひ、あなたも。
校庭の隅でひっそりと咲く紫陽花のように、淡く美しい少女の恋。 その想いの奥に秘められた、哀しい秘密とは―。 不思議な能力を持つ、宗久シリーズ番外編。 情緒溢れる美しい言葉で綴られた、透明感のある独特の世界。 作者の魅力はその筆力だけでなく、ひとつひとつの作品に込めた想いにあります。 弱きものへの、心からの労りと愛情。 ほんものの優しさが、読むものの胸を打つ、珠玉の作品です。 ぜひ、お読みください。
幼い頃から不思議な力を持つ宗久。教師と言う職業から、一人の少女と出会う。 悲しい影を見せる少女に、そっと優しく手を差し伸べる宗久。 紫陽花の可憐な花びらもまた、宗久を通じて、少女に光を差し込んだ―――― しっとりと綴られた文章の中に、著者の想いが柔らかに練り込まれた情緒豊かな作品です。 うっとりする事間違いなし。 是非!!
. 自分の存在を誰かに認めてもらえた時、 それが力になり あらゆるプラスの原動力になり得るのだと、 彼女は身をもって教えてくれたような気がしました…。 キミエさんの描くしっとりとした語りも、 相変わらず素敵です♪
教室の片隅にいる女の子。見つめる先は窓の外か、宗久先生の笑顔や背中…。 虹色に色づく紫陽花。その紫陽花は宗久になにを教えてくれるのか…。 切なくも美しく綴られた言葉達に、男女問わず胸が疼いてしまいます。その先にある光を貴方の目でご確認下さい。