ブラザーズ~青い空へ~
俺達を見守る空へ
『悠之心!起きろよ!時間だぞ』
『うん。おはよう慶兄』
『おはよう!悠!龍と虎を起こして着替えさせてくれよ!』
『うん。わかった』
『龍!虎!朝だよ!起きて!早く!』
『おはよう!悠兄!』
『おっ!龍!起きた?虎を起こして着替えて!服はここに出してるからな!』
『えー?虎は起きないよ!』
『俺だって学校行く準備しなきゃいけないしとりあえず寝癖直したいから虎を起こしておりてきてよ!』
『もう。虎!ねえー!虎!起きて!遅刻しちゃうよ!もう知らない!』
『悠!朝飯出来たぞ!龍と虎は?』
『えっ?まだ?龍は起きたから虎を起こして降りてこいって行ったんだけど。あっ!龍!虎は?起こせって言ったじゃん!』
『知らないよ!起きないもん』
『あーもういい!お前ら早く飯食って!俺が起こしてくる!』
『いただきまーす』
はぁー。眠いのは俺の方だよ。21歳にしていきなり3人の子持ちかよ。弟だけど。16歳で実家を飛び出した俺は21歳で再び3人の弟達との実家暮らしが始まった。俺には弟が4人いる。俺はこの家の長男だ。二男の慎二郎は18歳の医者を目指す大学1年生。大学近くのマンションに一人暮らしをさせている。慎二郎と俺は母親が同じだ。俺が実家に戻る事になったのは下3人の弟達の母親つまり俺のお義母さんが事故に会い亡くなったからだ。俺達の親父はお義母さんの事故後消息不明となった。チビ達と会社を頼むと一方的な電話よこし突然姿をくらましやがったのだ。母親が違うとは言え俺のかわいい弟達だけで暮らさせるわけにもいかず俺は今4人の弟達の生活を支える一家の主となった。三男の悠之心はこの春小学5年生になったばかり。母親を亡くしてまだ2ヶ月だ。辛いと言わないこいつが心配ではあるけど俺の仕事が忙しい為、悠に頼る事が多くチビ達の兄貴だけに我慢させていることだろう。最近寝癖を気にするクールな三男坊は俺によく似ているように思う。小学1年生になったばかりの龍之助と虎之助は双子の甘えん坊だ。俺と暮らした記憶がこいつらにはない。俺が15歳の時に生まれてその1年後に俺は家を飛び出しているからな。店を経営するようになってから俺が誕生日プレゼントを買ってやっていたからおもちゃを買ってくれる兄貴である事は認識しているが双子と言っても顔はそっくりだけど性格は違う。とくに虎之助は手がかかる。まず朝起きてこない。こいつも俺によく似てる方なのかな?
『虎!起きて!朝だよ!ほら学校行かないと!虎!起きなさい!虎之助!起きろっつてんだろ!』
『い、いやー眠たい!学校行かない!休む!』
『ダメ!ズル休みはさせない!早く起きろ!お尻叩こうか?』
『いや!ねむたいー!いやだ!』
『もう時間ないよ!起きないんだな?お仕置きするしかないな』
『い、いやだー!いったぁーい!うわぁーん痛い!いや!痛い!お、起きる!いたー!いやだーうえーん!っく、うっく』
『起きるの?学校ちゃんと行くのか?虎!』
『っく、い、行く!うっく、ふぇっく』
『はい。じゃあおいで!抱っこしてあげるから』
『っく、うっく、う、うん!ひっく、っく』
『はい!もう泣かないの!虎!早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ!』
『っく、け、慶太郎兄ちゃん、だ、抱っこしてよーっく、うっく、ひっく』
『抱っこしてるじゃん。下行くよ。ご飯食べようね』
『っく、うん!』
はぁー。これが毎日続くかと思うと目眩するな。こんな生活が早くも2ヶ月が過ぎようとしている。俺の体は持つんだろうか。俺は16歳でこの家を飛び出し17歳になる頃知り合いの勧めもありホストの仕事を始め19歳で店を経営し2店舗を持ち大方店の方が安定してきた20歳の時には物流の会社を設立しまだ一年目ってとこで親父の運送会社まで押しつけられた。店は親友の大輔に任せっきりになっているが元ホストだけに誕生日やクリスマス、バレンタインデーには俺の客が訪れる為ホストの仕事もしなければならない。俺の物流会社に親父の運送会社を組ませ仕事を取った分大きい仕事だが朝から夜中まで倉庫は稼働し早朝にはトラックの第1便が出発する為俺の帰りは朝5時30分から6時の間だ。帰ったらシャワーを浴びチビ達の朝飯を用意し悠!龍!虎!を学校へと送り出し1、2時間の睡眠を取り事務所へと向かう。下手したら睡眠も取らず現場へと向かう事もある。よく2ヶ月持ったな。会社が落ち着いてくるまでこの生活が何年続くんだろう。弟達の学費や生活費が俺の稼ぎにかかっているんだ。こいつらを立派に育てる事が今の俺の生きがいになっている。こいつらの為に俺は頑張れる。お義母さん!心配しないで下さい。俺がちゃんと育ててみせますから。龍と虎の入学式俺が代わりに行きました。ランドセルを背負った龍と虎かわいかったでしょ。お義母さん楽しみにしていたんだよね。そっちからちゃんとこいつらの成長を見てやってください。
『慶兄!俺も慶兄みたいに髪きりたい』
『はいはい。日曜日に連れて行くから日曜まで待ってくれ』
『わかった』
『悠!おしゃれに目覚めて好きな女でも出来たのか?』
『別にそんなんじゃないよ。ダッサイよりかっこいい方がいいじゃん』
『そうですね!ほら!お前らもうすぐ時間だよ!悠!ちゃんと龍と虎連れてってよ!』
『うん。わかった』
『龍!虎!忘れ物ない?宿題はやったよね?』
『うん!やったよ!』
『虎は?』
『やってないよ!』
『はあ?なんでやってないの?しかもやってないのになんで開き直ってんだよ!悠!ちゃんと宿題やらせろって言っただろ!』
『いってぇー!やれって言ったよ!なんで俺が怒られんの?』
『お前!俺が夜いないんだからしっかり弟の面倒ぐらい見とけよ!何してたんだよ?ゲームだろ?俺が電話入れた時宿題やってるってお前言わなかったか?』
『言いました』
『お前明日お仕置きな!今日絶対やらせてチェックしとけよ!』
『はい』
『虎!お前も明日お仕置きだからな!宿題だけはちゃんとやりなさいって約束しただろ!約束を破ったお仕置きを明日するからね。今日はちゃんとやりなさい!わかった?』
『いやだー!』
『いやだじゃねーよ!約束した事はちゃんと守りなさい!はい!もう時間ないから早く行け!行ってらっしゃい!』
『行ってきまーす!』
『悠!龍と虎が飛び出さないように気をつけて見ててよ!行ってらっしゃい!』
『わかった。行ってきまーす!』
あー疲れるな。ヤバイ!俺も着替えて行かないと!今日は寝れないか。しんどいね。壮ちゃん!俺もちょっとは大人になってきたかな?あれからいっぱい怒られるような事を俺はしてきたね。でも今やっと自分で稼いで弟達の面倒も見れるぐらいになったよ。そっち行ったら悪さした分のお仕置きはちゃんと受けるよ。今は俺、大事な守りたい者達が出来たからもうちょっと頑張るね!
『うん。おはよう慶兄』
『おはよう!悠!龍と虎を起こして着替えさせてくれよ!』
『うん。わかった』
『龍!虎!朝だよ!起きて!早く!』
『おはよう!悠兄!』
『おっ!龍!起きた?虎を起こして着替えて!服はここに出してるからな!』
『えー?虎は起きないよ!』
『俺だって学校行く準備しなきゃいけないしとりあえず寝癖直したいから虎を起こしておりてきてよ!』
『もう。虎!ねえー!虎!起きて!遅刻しちゃうよ!もう知らない!』
『悠!朝飯出来たぞ!龍と虎は?』
『えっ?まだ?龍は起きたから虎を起こして降りてこいって行ったんだけど。あっ!龍!虎は?起こせって言ったじゃん!』
『知らないよ!起きないもん』
『あーもういい!お前ら早く飯食って!俺が起こしてくる!』
『いただきまーす』
はぁー。眠いのは俺の方だよ。21歳にしていきなり3人の子持ちかよ。弟だけど。16歳で実家を飛び出した俺は21歳で再び3人の弟達との実家暮らしが始まった。俺には弟が4人いる。俺はこの家の長男だ。二男の慎二郎は18歳の医者を目指す大学1年生。大学近くのマンションに一人暮らしをさせている。慎二郎と俺は母親が同じだ。俺が実家に戻る事になったのは下3人の弟達の母親つまり俺のお義母さんが事故に会い亡くなったからだ。俺達の親父はお義母さんの事故後消息不明となった。チビ達と会社を頼むと一方的な電話よこし突然姿をくらましやがったのだ。母親が違うとは言え俺のかわいい弟達だけで暮らさせるわけにもいかず俺は今4人の弟達の生活を支える一家の主となった。三男の悠之心はこの春小学5年生になったばかり。母親を亡くしてまだ2ヶ月だ。辛いと言わないこいつが心配ではあるけど俺の仕事が忙しい為、悠に頼る事が多くチビ達の兄貴だけに我慢させていることだろう。最近寝癖を気にするクールな三男坊は俺によく似ているように思う。小学1年生になったばかりの龍之助と虎之助は双子の甘えん坊だ。俺と暮らした記憶がこいつらにはない。俺が15歳の時に生まれてその1年後に俺は家を飛び出しているからな。店を経営するようになってから俺が誕生日プレゼントを買ってやっていたからおもちゃを買ってくれる兄貴である事は認識しているが双子と言っても顔はそっくりだけど性格は違う。とくに虎之助は手がかかる。まず朝起きてこない。こいつも俺によく似てる方なのかな?
『虎!起きて!朝だよ!ほら学校行かないと!虎!起きなさい!虎之助!起きろっつてんだろ!』
『い、いやー眠たい!学校行かない!休む!』
『ダメ!ズル休みはさせない!早く起きろ!お尻叩こうか?』
『いや!ねむたいー!いやだ!』
『もう時間ないよ!起きないんだな?お仕置きするしかないな』
『い、いやだー!いったぁーい!うわぁーん痛い!いや!痛い!お、起きる!いたー!いやだーうえーん!っく、うっく』
『起きるの?学校ちゃんと行くのか?虎!』
『っく、い、行く!うっく、ふぇっく』
『はい。じゃあおいで!抱っこしてあげるから』
『っく、うっく、う、うん!ひっく、っく』
『はい!もう泣かないの!虎!早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ!』
『っく、け、慶太郎兄ちゃん、だ、抱っこしてよーっく、うっく、ひっく』
『抱っこしてるじゃん。下行くよ。ご飯食べようね』
『っく、うん!』
はぁー。これが毎日続くかと思うと目眩するな。こんな生活が早くも2ヶ月が過ぎようとしている。俺の体は持つんだろうか。俺は16歳でこの家を飛び出し17歳になる頃知り合いの勧めもありホストの仕事を始め19歳で店を経営し2店舗を持ち大方店の方が安定してきた20歳の時には物流の会社を設立しまだ一年目ってとこで親父の運送会社まで押しつけられた。店は親友の大輔に任せっきりになっているが元ホストだけに誕生日やクリスマス、バレンタインデーには俺の客が訪れる為ホストの仕事もしなければならない。俺の物流会社に親父の運送会社を組ませ仕事を取った分大きい仕事だが朝から夜中まで倉庫は稼働し早朝にはトラックの第1便が出発する為俺の帰りは朝5時30分から6時の間だ。帰ったらシャワーを浴びチビ達の朝飯を用意し悠!龍!虎!を学校へと送り出し1、2時間の睡眠を取り事務所へと向かう。下手したら睡眠も取らず現場へと向かう事もある。よく2ヶ月持ったな。会社が落ち着いてくるまでこの生活が何年続くんだろう。弟達の学費や生活費が俺の稼ぎにかかっているんだ。こいつらを立派に育てる事が今の俺の生きがいになっている。こいつらの為に俺は頑張れる。お義母さん!心配しないで下さい。俺がちゃんと育ててみせますから。龍と虎の入学式俺が代わりに行きました。ランドセルを背負った龍と虎かわいかったでしょ。お義母さん楽しみにしていたんだよね。そっちからちゃんとこいつらの成長を見てやってください。
『慶兄!俺も慶兄みたいに髪きりたい』
『はいはい。日曜日に連れて行くから日曜まで待ってくれ』
『わかった』
『悠!おしゃれに目覚めて好きな女でも出来たのか?』
『別にそんなんじゃないよ。ダッサイよりかっこいい方がいいじゃん』
『そうですね!ほら!お前らもうすぐ時間だよ!悠!ちゃんと龍と虎連れてってよ!』
『うん。わかった』
『龍!虎!忘れ物ない?宿題はやったよね?』
『うん!やったよ!』
『虎は?』
『やってないよ!』
『はあ?なんでやってないの?しかもやってないのになんで開き直ってんだよ!悠!ちゃんと宿題やらせろって言っただろ!』
『いってぇー!やれって言ったよ!なんで俺が怒られんの?』
『お前!俺が夜いないんだからしっかり弟の面倒ぐらい見とけよ!何してたんだよ?ゲームだろ?俺が電話入れた時宿題やってるってお前言わなかったか?』
『言いました』
『お前明日お仕置きな!今日絶対やらせてチェックしとけよ!』
『はい』
『虎!お前も明日お仕置きだからな!宿題だけはちゃんとやりなさいって約束しただろ!約束を破ったお仕置きを明日するからね。今日はちゃんとやりなさい!わかった?』
『いやだー!』
『いやだじゃねーよ!約束した事はちゃんと守りなさい!はい!もう時間ないから早く行け!行ってらっしゃい!』
『行ってきまーす!』
『悠!龍と虎が飛び出さないように気をつけて見ててよ!行ってらっしゃい!』
『わかった。行ってきまーす!』
あー疲れるな。ヤバイ!俺も着替えて行かないと!今日は寝れないか。しんどいね。壮ちゃん!俺もちょっとは大人になってきたかな?あれからいっぱい怒られるような事を俺はしてきたね。でも今やっと自分で稼いで弟達の面倒も見れるぐらいになったよ。そっち行ったら悪さした分のお仕置きはちゃんと受けるよ。今は俺、大事な守りたい者達が出来たからもうちょっと頑張るね!