ブラザーズ~青い空へ~
22時30分か。もう悠はちゃんと寝たかな?はぁーあと資料はどれくらいかかるだろう。0時には寝たいね。明日の朝飯は何作ろうかって言っても俺にはまだそんなにレパートリーなんてないけどな。あー電話か。慎二郎?
『もしもし?慎二郎?どうした?なんかやらかしたのか?』
『もしもし?兄貴?今電話大丈夫っすか?』
『おう。いいよ。家にいるし。なんだよ?』
『え?家にいるんすか?珍しいっすね。あのですね。お願いがありまして今からエルグランド借りてもいいっすか?ちょっと人数多くて俺のワーゲンじゃ狭いんすよ』
『はあ?今からってお前どこ行くんだよ?勉強はちゃんとやってるんすかね?君が大学遠くて通うのが大変だからと車もマンションも与えてやったんですけど遊ばせる為に俺は高い学費を払ってるわけじゃないんだからな。勉強したくないのなら辞めてもいいんだぞ』
『いやわかってますよ。勉強はしてますし学校は行かせて下さい。本当は俺入学早々ついていける気がしなくて辞めたいと思ってましたけどお義母さんの葬儀後悠達見てたらやっぱ俺医者になりたいって改めて思ったんで絶対なりますよ。だから兄貴には迷惑しかかけないっすけどちゃんと夢掴むんで頑張らせて下さい!今日はテストも終わったんで仲間と夜釣りに行くかってなったんすよ。明日の昼ぐらいには返しますんでワーゲンと乗りかえてもいいっすか?』
『ちゃんとやる気があるなら自分で努力して夢掴めよ。車はいいよ。勝手に乗っていけ。お前たまには帰ってこいよ。たかだか1時間ぐらいなんだからその為に車を与えてるんだぞ。チビ達と遊んでやれ』
『はい!わかってます!ありがとうございます!じゃあ借ります!』
慎二郎が医者か。こいつも小学校受験アウトだからな。中学受験で合格してこいつはまともに育って良かった。俺よりランクは下がる私立だったけど道をそれず大学まで受かってお前は偉いよ。あーまた電話か。千佳?
『もしもし!千佳?どうしたの?元気にしてた?』
『もしもし?慶太郎?うん。元気だよ。慶太郎は?今日は店じゃないの?忙しくて出ないだろうなと思ってたから自分でかけといてなんだけどびっくりしちゃった。鳴らすだけでいいと思ってたから。慶太郎の声久しぶりに聞けた』
『あーそうなんだ。俺、今日は珍しく家だよ。チビ達の服や靴が小さくなってるって事に気づいてやれなくてなんとか時間作って夕方から買い物に連れて行ってたからね。千佳?なんかあった?』
『そうなんだ。慶太郎は頑張ってるね。いつだって慶太郎は頑張ってるよね。慶太郎を見習わなきゃね。慶太郎の声聞けて私もやっぱりまた頑張ろうって思ってきたよ。別にたいした用事なんかないよ。ごめんね。慶太郎!家にいても仕事はしてるんでしょ?邪魔しちゃったよね!じゃあ頑張ってね!』
『ちょっと待って千佳!何があったの?俺達3年も付き合ってたんだから俺だってこれでも千佳の事を少しはわかってるつもりだよ。その声はなんでもないって声じゃないし千佳がたいした事もないのに連絡なんてしてこないじゃん。俺が忙しいからって気を遣うんでしょ。俺が出来る事はなんでもするよ。俺が千佳を傷つけてきたんだから償いになるかわからないけど出来る限りの事を俺にやらせてよ』
『それは違うよ慶太郎!慶太郎を私が傷つけたんだよ。償いなんて慶太郎がする必要ないの!私が慶太郎を追い込んだんだよ。ごめんね。慶太郎。私引っ越しするんだ。仕事辞めたの。まだ決まってないんだけどどこかのどかな田舎暮らしもいいかなっと思って。慶太郎!体強い方じゃないんだから栄養のある物をしっかり食べて無理しないでって言ってもしなきゃいけないんだろうけど体だけは気をつけてね!慶太郎?聞いてる?』
『千佳!行くなよ!俺のところにおいで。俺と付き合うのはまたさらに苦労しかかけないし付き合ってとは言わないから俺ん家で働いてよ。チビが3人いるし俺って料理も苦手じゃん。留守がちだからチビ達だけを置いて仕事に行くのは心配なんだよ。あっ!ごめん。逆に迷惑か?千佳はのんびりしたいんだよね?ごめん。忘れて。千佳には幸せになってもらいたいから俺が縛りつけちゃダメだよね。田舎暮らしはいいかもしれないね』
『慶太郎!私、慶太郎と過ごした3年が1番幸せだったよ。苦労だなんて思った事ないよ。ただ私じゃ慶太郎を癒せなくて無力な自分に嫌気がさしただけだよ。癒す所か慶太郎を追い詰めるばかりの自分が嫌いになっただけ。私は慶太郎に愛されて幸せだったよ。慶太郎!私も慶太郎には幸せになってもらいたい!1番幸せになってもらいたいんだよ!だから幸せになってね。お願い!慶太郎!私は慶太郎から大切な幸せを貰ったから大丈夫だよ!慶太郎からの最後のプレゼント大事に大事にするからね!』
『千佳?今からそっちに行ってもいい?』
『え?ダメだよ!慶太郎の顔見たら泣いちゃうかも知れないから。私は慶太郎の声が聞けたから頑張っていける!心配かけるような事を言ってごめんね!じゃあ切るよ。仕事の邪魔だからもうやめとく。あっ!ごめん!誰か来たから!慶太郎!体に気をつけてね!ありがとう!じゃあね!はい!どちら様ですか?』
『俺だよ!千佳!』
『えっ!?慶太郎!?どうして?』
『千佳の声がおかしいから。俺の実家には連れて行った事がなかったけど近いんだよ。一駅程の距離だから話しながら車走らせてた。入っていい?』
『う、うん。入っていい?って元々慶太郎の家じゃない。今だって慶太郎が家賃払ってくれてるし。私はもう出るから解約してよ。慶太郎がここに戻ってくる事はないんでしょ?』
『うん。戻ってくる事はないよ。だから迎えに来た。やっぱり俺のところにおいで。俺が困ってるんだよ。チビ達抱えて料理だって俺が苦手なの知ってるでしょ?片付けだって出来なくて千佳によく怒られた。俺の事はいいからチビ達に美味しい手料理を食わしてやってほしい。給料も払うし部屋だって空いてるから使ってくれていいし俺のいない間チビ達の面倒を見てくれたら助かるんだけど。千佳は保育士だったし子供は好きだよね?』
『ごめん。慶太郎。きっと私じゃ無理だよ。慶太郎を癒す事を出来なかったのに慶太郎の大事な弟達も私には癒せないよ』
『別に深い責任を押し付けるつもりなんかないよ。あいつらを守るのは俺の役目だから。千佳は家事をしてくれてあいつらの生活を見てくれていたら・・・。千佳?俺になんか言う事はない?ねえ?千佳?泣いてちゃわからないよ。俺の子がいるの?あそこにある母子手帳はなに?俺の子じゃないから言えないの?いってぇー』
『バカ!慶太郎の子だよ!慶太郎の子に決まってるじゃん!今、慶太郎は弟達の面倒を見なきゃいけなくなって大変な時だから慶太郎の重荷になりたくないの!だから私は1人で育てる!ちゃんと慶太郎の子を立派に育ててみせるよ!』
『やっと話してくれたね。相変わらず千佳のビンタは痛いんですけど。ごめんね千佳。1人で悩ませたね。だったら尚更俺の所においで。俺は千佳を抱く時無責任に抱いてきたつもりはないよ。いつか子供を授かったらいいなって思ってた。結婚する前に結局俺のせいで別れてしまったけどもう離さないから俺の子を生んで下さい。俺と結婚すると苦労させるけどいい?俺のそばにいて俺の宝物を一緒に守ってほしい。もちろん生まれてくる俺の子も俺の宝だから』
『なんなのよバカ!また騙す。怒らすような事をわざと言って本音を聞き出すなんてズルいよ。さすがホストだね!私は本当に慶太郎のそばにいてもいいの?慶太郎の大事な宝物達を守る手助けを私なんかが出来るかな?』
『騙すって酷いな。千佳の事だからそうでも言わなきゃ俺に気を遣って本当の事を言ってくれないでしょ?そうさせてるのが俺なんだよな。ホストは余計だけど。1番頑張らなきゃいけないのは俺だから。俺にまた1つ守るべき者を与えてくれてありがとう!千佳!おいで。抱きしめていい?』
『うん。私、嬉しい慶太郎!慶太郎の子を生んでほしくないって言われたらどうしようって。慶太郎はそんな人じゃないのを知っていたのにわかってた事なのにバカだね』
『不安にさせた俺が悪いんだよ。ごめん千佳』
壮ちゃん!俺が父親になるよ。俺なんかが父親で大丈夫かな?俺が守りたい者達がまた増えたよ。俺、頑張るね。今年22歳になる誕生日プレゼントは俺の子供だ。凄いプレゼントだよ。
『もしもし?慎二郎?どうした?なんかやらかしたのか?』
『もしもし?兄貴?今電話大丈夫っすか?』
『おう。いいよ。家にいるし。なんだよ?』
『え?家にいるんすか?珍しいっすね。あのですね。お願いがありまして今からエルグランド借りてもいいっすか?ちょっと人数多くて俺のワーゲンじゃ狭いんすよ』
『はあ?今からってお前どこ行くんだよ?勉強はちゃんとやってるんすかね?君が大学遠くて通うのが大変だからと車もマンションも与えてやったんですけど遊ばせる為に俺は高い学費を払ってるわけじゃないんだからな。勉強したくないのなら辞めてもいいんだぞ』
『いやわかってますよ。勉強はしてますし学校は行かせて下さい。本当は俺入学早々ついていける気がしなくて辞めたいと思ってましたけどお義母さんの葬儀後悠達見てたらやっぱ俺医者になりたいって改めて思ったんで絶対なりますよ。だから兄貴には迷惑しかかけないっすけどちゃんと夢掴むんで頑張らせて下さい!今日はテストも終わったんで仲間と夜釣りに行くかってなったんすよ。明日の昼ぐらいには返しますんでワーゲンと乗りかえてもいいっすか?』
『ちゃんとやる気があるなら自分で努力して夢掴めよ。車はいいよ。勝手に乗っていけ。お前たまには帰ってこいよ。たかだか1時間ぐらいなんだからその為に車を与えてるんだぞ。チビ達と遊んでやれ』
『はい!わかってます!ありがとうございます!じゃあ借ります!』
慎二郎が医者か。こいつも小学校受験アウトだからな。中学受験で合格してこいつはまともに育って良かった。俺よりランクは下がる私立だったけど道をそれず大学まで受かってお前は偉いよ。あーまた電話か。千佳?
『もしもし!千佳?どうしたの?元気にしてた?』
『もしもし?慶太郎?うん。元気だよ。慶太郎は?今日は店じゃないの?忙しくて出ないだろうなと思ってたから自分でかけといてなんだけどびっくりしちゃった。鳴らすだけでいいと思ってたから。慶太郎の声久しぶりに聞けた』
『あーそうなんだ。俺、今日は珍しく家だよ。チビ達の服や靴が小さくなってるって事に気づいてやれなくてなんとか時間作って夕方から買い物に連れて行ってたからね。千佳?なんかあった?』
『そうなんだ。慶太郎は頑張ってるね。いつだって慶太郎は頑張ってるよね。慶太郎を見習わなきゃね。慶太郎の声聞けて私もやっぱりまた頑張ろうって思ってきたよ。別にたいした用事なんかないよ。ごめんね。慶太郎!家にいても仕事はしてるんでしょ?邪魔しちゃったよね!じゃあ頑張ってね!』
『ちょっと待って千佳!何があったの?俺達3年も付き合ってたんだから俺だってこれでも千佳の事を少しはわかってるつもりだよ。その声はなんでもないって声じゃないし千佳がたいした事もないのに連絡なんてしてこないじゃん。俺が忙しいからって気を遣うんでしょ。俺が出来る事はなんでもするよ。俺が千佳を傷つけてきたんだから償いになるかわからないけど出来る限りの事を俺にやらせてよ』
『それは違うよ慶太郎!慶太郎を私が傷つけたんだよ。償いなんて慶太郎がする必要ないの!私が慶太郎を追い込んだんだよ。ごめんね。慶太郎。私引っ越しするんだ。仕事辞めたの。まだ決まってないんだけどどこかのどかな田舎暮らしもいいかなっと思って。慶太郎!体強い方じゃないんだから栄養のある物をしっかり食べて無理しないでって言ってもしなきゃいけないんだろうけど体だけは気をつけてね!慶太郎?聞いてる?』
『千佳!行くなよ!俺のところにおいで。俺と付き合うのはまたさらに苦労しかかけないし付き合ってとは言わないから俺ん家で働いてよ。チビが3人いるし俺って料理も苦手じゃん。留守がちだからチビ達だけを置いて仕事に行くのは心配なんだよ。あっ!ごめん。逆に迷惑か?千佳はのんびりしたいんだよね?ごめん。忘れて。千佳には幸せになってもらいたいから俺が縛りつけちゃダメだよね。田舎暮らしはいいかもしれないね』
『慶太郎!私、慶太郎と過ごした3年が1番幸せだったよ。苦労だなんて思った事ないよ。ただ私じゃ慶太郎を癒せなくて無力な自分に嫌気がさしただけだよ。癒す所か慶太郎を追い詰めるばかりの自分が嫌いになっただけ。私は慶太郎に愛されて幸せだったよ。慶太郎!私も慶太郎には幸せになってもらいたい!1番幸せになってもらいたいんだよ!だから幸せになってね。お願い!慶太郎!私は慶太郎から大切な幸せを貰ったから大丈夫だよ!慶太郎からの最後のプレゼント大事に大事にするからね!』
『千佳?今からそっちに行ってもいい?』
『え?ダメだよ!慶太郎の顔見たら泣いちゃうかも知れないから。私は慶太郎の声が聞けたから頑張っていける!心配かけるような事を言ってごめんね!じゃあ切るよ。仕事の邪魔だからもうやめとく。あっ!ごめん!誰か来たから!慶太郎!体に気をつけてね!ありがとう!じゃあね!はい!どちら様ですか?』
『俺だよ!千佳!』
『えっ!?慶太郎!?どうして?』
『千佳の声がおかしいから。俺の実家には連れて行った事がなかったけど近いんだよ。一駅程の距離だから話しながら車走らせてた。入っていい?』
『う、うん。入っていい?って元々慶太郎の家じゃない。今だって慶太郎が家賃払ってくれてるし。私はもう出るから解約してよ。慶太郎がここに戻ってくる事はないんでしょ?』
『うん。戻ってくる事はないよ。だから迎えに来た。やっぱり俺のところにおいで。俺が困ってるんだよ。チビ達抱えて料理だって俺が苦手なの知ってるでしょ?片付けだって出来なくて千佳によく怒られた。俺の事はいいからチビ達に美味しい手料理を食わしてやってほしい。給料も払うし部屋だって空いてるから使ってくれていいし俺のいない間チビ達の面倒を見てくれたら助かるんだけど。千佳は保育士だったし子供は好きだよね?』
『ごめん。慶太郎。きっと私じゃ無理だよ。慶太郎を癒す事を出来なかったのに慶太郎の大事な弟達も私には癒せないよ』
『別に深い責任を押し付けるつもりなんかないよ。あいつらを守るのは俺の役目だから。千佳は家事をしてくれてあいつらの生活を見てくれていたら・・・。千佳?俺になんか言う事はない?ねえ?千佳?泣いてちゃわからないよ。俺の子がいるの?あそこにある母子手帳はなに?俺の子じゃないから言えないの?いってぇー』
『バカ!慶太郎の子だよ!慶太郎の子に決まってるじゃん!今、慶太郎は弟達の面倒を見なきゃいけなくなって大変な時だから慶太郎の重荷になりたくないの!だから私は1人で育てる!ちゃんと慶太郎の子を立派に育ててみせるよ!』
『やっと話してくれたね。相変わらず千佳のビンタは痛いんですけど。ごめんね千佳。1人で悩ませたね。だったら尚更俺の所においで。俺は千佳を抱く時無責任に抱いてきたつもりはないよ。いつか子供を授かったらいいなって思ってた。結婚する前に結局俺のせいで別れてしまったけどもう離さないから俺の子を生んで下さい。俺と結婚すると苦労させるけどいい?俺のそばにいて俺の宝物を一緒に守ってほしい。もちろん生まれてくる俺の子も俺の宝だから』
『なんなのよバカ!また騙す。怒らすような事をわざと言って本音を聞き出すなんてズルいよ。さすがホストだね!私は本当に慶太郎のそばにいてもいいの?慶太郎の大事な宝物達を守る手助けを私なんかが出来るかな?』
『騙すって酷いな。千佳の事だからそうでも言わなきゃ俺に気を遣って本当の事を言ってくれないでしょ?そうさせてるのが俺なんだよな。ホストは余計だけど。1番頑張らなきゃいけないのは俺だから。俺にまた1つ守るべき者を与えてくれてありがとう!千佳!おいで。抱きしめていい?』
『うん。私、嬉しい慶太郎!慶太郎の子を生んでほしくないって言われたらどうしようって。慶太郎はそんな人じゃないのを知っていたのにわかってた事なのにバカだね』
『不安にさせた俺が悪いんだよ。ごめん千佳』
壮ちゃん!俺が父親になるよ。俺なんかが父親で大丈夫かな?俺が守りたい者達がまた増えたよ。俺、頑張るね。今年22歳になる誕生日プレゼントは俺の子供だ。凄いプレゼントだよ。