Hina

まあ、言った所で妃菜はきっとピンとは来ないのだろうが。

「とにかく、じじいでも男は男だ。独りであんまり側に寄るんじゃない」

「やだぁー、コージってばやきもち焼きすぎぃー」

妃菜は俺の顔を見てケラケラ笑った。

俺はため息をつく。

「はぁー、ホテルのプールか・・・・・・希菜お前は知らんかもしれないが、いくらプールがタダだってホテルは高いんだぞ。ジュース一杯600円も700円もするんだ。それにサービス税が付くんだぞ。そしてWホテルなら電車賃だって結構、掛かるじゃないか。駐車料金が高くて車じゃ行けないぞ。そしたら、そこらの市民プールの入場料よりはるかに高くなるんだぞ」

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