Hina

安月給の俺に対する嫌味なのか?

ついつい、疑ってしまう。

それほど妃菜が手にするものは、俺にとってはまさに高級品ばかり。


俺はそばに吊る下がっている水着を指差して言った。

「これもヒナが手にしているのと同じようなデザインなのに、半額以下だよ。ねえ、どうしてそういちいち値が張るのばかりを手に取るんだよ?」

「値が張る?よく分からないけどぉ、ぱっと見は変わらなくてもぉやっぱり生地は薄くてしっかりしている方がいいかなぁ~。水を含んで重くなって型崩れしちゃうようだとぉ困るしぃ~
あとはぁ、あんまりぃ縫い方が雑だとぉ~着た時に裏地が見えたりするからぁ~それも困るしぃ~
それとぉ、せっかく今年買うんだからぁ,やっぱり今年のデザインがいいなぁ~と思ってぇ・・・・・・」


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