Hina

「嘘だろ?」

水着に着替えた俺の前には、異国の地が広がっていた。

「わあ~、リニュアルオープンしたんだねぇ~、こんな綺麗になったんだぁ~」

既にはしゃいでいる妃菜を横目で見て、俺はなんとも落ち付かない気分だった。

バリ風なのかポリネシアンなのか、人工的な自然の中を流れ行く水を見て俺ははどうも腑に落ちない気分になった。

でも希菜が喜んでいるんだからそれでいいとしよう・・・・・・

気を抜くと低くなりがちなテンションを、どうにか一定レベルに保ちたい。

せめて妃菜の三分の一くらいのレベルでいいから・・・・・・
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