Hina
『一生、笑ってろ』
俺はやさぐれた気分のまま、横を向いた。
そんな一瞬の間に、美女と俺との間にいやーな雰囲気が漂ったとはつゆ知らず、妃菜はみいちゃんなる美女に近付いて行く。
美女はそんな希菜を見て、余裕の笑顔で希菜に手を差し伸べた。
二人は軽く抱擁し、頬にキスをし合った。
それを見た俺は心の中で
『ここは日本だっちゅー』のと叫んだ。
もう帰りたい。
何だか分からないけど俺の本能が『ここはお前の居るべき所ではない』とずっと警告を鳴らしているような気がする。