Hina
「隠せるわけないだろ。そんな豚。隣の猫でさえ、妃菜に見つかってるくらいなのに。無理に決まってるだろう」
「無理かどうかやってみないと分からないよぉ」
「分からないわけないだろう。馬鹿!」
「馬鹿・・・」
「ぶぎぃ~」
「いてっ、いてっ、いててて」
俺が大きな声を出したのに驚いたのか、豚の奴が急に俺に噛み付いて来た。
「ぶうちゃん、大丈夫だよぉ、怖くないからぁ」
妃菜はしゃがみ込んで興奮する豚を抱きしめた。豚は妃菜の腕の中ですぐに大人しくなった。