【短】キミと俺.



朝日が照らす光
キミはもぞもぞと体を動かした。



まだ眠そうな目が俺の目を見つめる。



「おはよう」



「…泣いてる…の?」



キミの小さな手が俺の頬に触れる。
俺はぎゅっと力強く抱きしめた。



「…ごめん」



「どうして…謝るの…?」



離してあげられなくてごめん。
俺はたぶん、弱いんだ。



キミは他の男の方が好きかもしれない。
でも俺のことで迷っているんだよね。




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