【短】キミと俺.



するとキミはふっと微笑んだ。



「優しいね。悪いのは私なのに」



「それでも、俺があの時離したらって…」



「あなたのこと、好きだよ。髪を切ったのは私への戒めとあなたへの謝罪。だから…そんな顔しないで」



窓に映る自分の顔はひどく切ない顔をしていた。




俺たちは罪の意識を抱えたままこのまま愛し合うだろう。



でも、それでもいい。
キミさえそばにいてくれれば―――。




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