sweet love.


ある日の夜、
穂乃香の家族が俺の家に
泊まりに来たことがあった。


穂乃香の母さんと一緒に
寝ていたはずの穂乃香が、
俺の部屋に入ってきた。



「紳司ちゃん…?」


「んっ、どうしたの、
ほのちゃんっ…?」


俺が起きてると分かった瞬間、
穂乃香の大きな瞳から涙が溢れた。


月の光に照らされた涙は
きらきらと穂乃香の頬を伝う。



急に泣き出した穂乃香を見て
俺はベッドから飛び起きた。



< 18 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop