Garnet~大好きの伝え方
「そう、わっからないよね。だからできるだけ私達、ちゃんとわかりやすく伝えようって、それだけは約束してるんだ。……ね、悠里」
「うん」
うなずく悠里くん。
「加奈ちゃん。僕らだって加奈ちゃんとなんにも変わんない。手探りだし、不安だよ。だってただの十七歳だし、ただの学生だもんね。だから、がんばって率直に伝えるしかないんだ」
「率直に――言葉で?」
「そう。言葉にできる想いは言葉で。できないものは、ほかのなにかで。どうやってでも」
悠里くんが、とても遠くのなにかを見るように、だけどすぐ近くの麻里亜ちゃんを見る。
「僕は、ちょっと口下手だから……だから、僕は君のためにピアノを弾く。そうだよね」
「うん。悠里、恥ずかしがり屋だから」
その時、答えてる麻里亜ちゃんのほうが、だけど、ずっと恥ずかしそうだった。
「うん」
うなずく悠里くん。
「加奈ちゃん。僕らだって加奈ちゃんとなんにも変わんない。手探りだし、不安だよ。だってただの十七歳だし、ただの学生だもんね。だから、がんばって率直に伝えるしかないんだ」
「率直に――言葉で?」
「そう。言葉にできる想いは言葉で。できないものは、ほかのなにかで。どうやってでも」
悠里くんが、とても遠くのなにかを見るように、だけどすぐ近くの麻里亜ちゃんを見る。
「僕は、ちょっと口下手だから……だから、僕は君のためにピアノを弾く。そうだよね」
「うん。悠里、恥ずかしがり屋だから」
その時、答えてる麻里亜ちゃんのほうが、だけど、ずっと恥ずかしそうだった。