Garnet~大好きの伝え方
「俺と付き合ってください、先輩。もっかい考えてくださいよ。園田先輩なんかより、俺のほうが絶対先輩を大事にできます」

「……」

「絶対さびしい思いなんかさせないし、絶対悲しい思いもさせないっ。だから、園田なんかより、俺と……」

また一歩、彼が近づく。

その距離と一緒に、彼の熱意が少しずつ近づいてくるのもわかった。

彼の言葉の端々から、彼は見た目よりもずっと体育会系で情熱的なんだってわかる。

その表情から、本当に、私のこと、大事にするって約束してくれてるんだなって想像できる。

冷ややかなヨシよりもずっと、熱い眼差しを注いでくれてるのが、すごくわかる。

それだけ彼の気持ちは、そう、はっきり、伝わってくるんだ。

嬉しさが、ないわけじゃない。

ないって言ったら、それこそ嘘になる。

だけど、どれだけ言われても――ううん、それだけはっきり言われるからこそ、逆に、はっきりわかることもある。

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