Garnet~大好きの伝え方
「ごめんね、北川くん」
それは、たとえどれほど北川くんに想いを告げられても、振り向く気にはなれないということ。
私に、ヨシ以外なんて考えられないということ。
そういう、私の気持ちの裏付け。
「気持ちは嬉しいんだけど……私、やっぱりヨシじゃなきゃ」
「なんで……なんでッスか……?」
「なんで……かな。好きなものは好きだから。どうしようもなく惹かれるの。私のすごく大きな部分を、ヨシが全部占領しちゃってると思うから」
「そんなン、間違ってる!」
彼の声が、校舎と校舎の間で、空高く響き渡る。一年棟の廊下で何人か、私達を傍観してる人が見えた。
北川くんが一気に私へ近づいてくる。細いけれど力強い手が、私の両二の腕を掴んだ。
「園田なんか、先輩の気持ちをもてあそんでるだけじゃないッスか! 先輩に思われてるだけで、楽して! アイツは先輩の気持ちの上に、あぐら掻いてるだけッスよ!? 園田なんか!」
「やめてッ!」
それは、たとえどれほど北川くんに想いを告げられても、振り向く気にはなれないということ。
私に、ヨシ以外なんて考えられないということ。
そういう、私の気持ちの裏付け。
「気持ちは嬉しいんだけど……私、やっぱりヨシじゃなきゃ」
「なんで……なんでッスか……?」
「なんで……かな。好きなものは好きだから。どうしようもなく惹かれるの。私のすごく大きな部分を、ヨシが全部占領しちゃってると思うから」
「そんなン、間違ってる!」
彼の声が、校舎と校舎の間で、空高く響き渡る。一年棟の廊下で何人か、私達を傍観してる人が見えた。
北川くんが一気に私へ近づいてくる。細いけれど力強い手が、私の両二の腕を掴んだ。
「園田なんか、先輩の気持ちをもてあそんでるだけじゃないッスか! 先輩に思われてるだけで、楽して! アイツは先輩の気持ちの上に、あぐら掻いてるだけッスよ!? 園田なんか!」
「やめてッ!」