Ｇarnet～大好きの伝え方

答えるには、私の気持ちは大きくて大きくて、さっき、北川くんを振り払った以上に言い表せなくて。

わかる？

大きすぎる気持ちは、喉につっかえちゃって、言葉にすらできないんだよ？

それを答えることなんて、できないんだよ？

それになにより、今、私がヨシをどうして好きかなんて、

そんなわかりきった質問にわざわざ答えてあげる気になれなくて。

ついでに、北川くんの大声にもびっくりして、私は黙っていた。

「ち、くしょう……」

と、うめいた彼がいきなり私を抱き締めてきても――黙っていた。