Garnet~大好きの伝え方
しゃがんでいる彼女の、少しだけゆるめられた襟から鎖骨が覗いた。

撫でればつるりとしていそうな流線に、どきりとする。

触れたい。キスしたい。その体温をたしかめたい。味わいたい。

そんな男の汚い欲望が一瞬で、だけど一気に溢れてきて――僕は顔をしかめた。

男なんて、どうしてこんな、しょうもないのだろう。

かわいくて大好きな女の子を前に、なんだってこんな乱暴な感情を抱くんだ。

「っしょっと。……ん、なにヨシ、怖い顔して」

「いや、別になんも」

ローファーを履き、立ち上がってきょとんとした加奈に、平然と嘘をつく。
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