Garnet~大好きの伝え方

3―2

母さんはいつもストックを持っているんだろうか。

あんまりにも手際よき出てきたイチゴショーとが、ちょこんと座っている西村さんの前に置いてある。

女の子の部屋のようにしゃれたミニテーブルなんかないから、失礼ながら床に直接。

西村さんにはとりあえず、座布団を出している。

僕はその対面に座っていた。座布団はなしだ。

西村さんは、クリーム色をしたチュニックのプルオーバーに膝丈のジーンズと、少し涼しげな格好だった。

プルオーバーの胸元に咲いている花の刺繍と、それと合わせているらしい、民族風っぽい木のバングルに、西村さんのセンスが光っていた。
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