Garnet~大好きの伝え方
しつこく髪がこぼれ落ちて、西村さんはまた耳にかけた。

片手を耳のとこに持ち上げたまま続ける。

「でも――さっきも言ったけどね? 加奈ちゃんはガラスじゃないの。ヨシくんが思うよりずっとしっかりしてて、ずっと強いの。

おんなじ女の私が保証するわ。加奈ちゃんとヨシくんが殴り合いのケンカしたら、負けるのはヨシくんだよ!」

「ンなっ!?」

なんだってそんなこと保証してくれるんだと思えば、

「ま、それはさすがね冗談だけどねん?」

と、西村さんはすぐ言い直した。

ニヒルに肩をすくめて見せるあたり、初めから僕をおちょくっての発言らしい。

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