Garnet~大好きの伝え方
怒鳴った西村さんはもう、真っ赤っかだった。

「ヨシくんってばデリカシーないんだから、ほんとにもうっ。

ちなみに、今の私、傷つきましたからっ! 覚えといてねっ」

「す、すみません……」

というか、だとすると僕はいつ発言の自由を得られるんだろうか。

ふ~っと、ケンカを果たした猫みたいに息を抜いて、西村さんは言った。

「加奈ちゃんも、そうだと思うんだ。えっとねぇ、恥ずかしいこと言うのこれで終わりにするけど……

キスとか、あと抱き締めてもらうのとか、とても嬉しいの。

好きって言ってもらうと、心があったかくなるでしょ? おんなじように、体だけじゃなくて、みんなみんなあったかくなるの。

どんなに高級なベッドとかふっかふかの毛布なんかより、好きな人に触れる、触れてもらうって、心地いいの」
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