Garnet~大好きの伝え方
ジンベエくんは、大きいなんてものじゃなかった。
お父さんこいのぼりより、もっと大きい。
あれでクジラじゃなくサメだっていうんだから信じらんない。
少しマイナーな水族館だけど、たぶん、あのジンベエくんがここの人気を保っているんだろう。
「ははは」
と北川くんが笑った。先立って歩き出した彼が、笑顔で言う。
「いきましょうよ、ほら! ほかにももっと、先輩に見てもらいたいのありますから!」
それからの北川くんは、自然だった。
こういうとすごく上から目線に聞こえるけど、北川くんからはずっと、緊張と焦りみたいのを感じていた。
お父さんこいのぼりより、もっと大きい。
あれでクジラじゃなくサメだっていうんだから信じらんない。
少しマイナーな水族館だけど、たぶん、あのジンベエくんがここの人気を保っているんだろう。
「ははは」
と北川くんが笑った。先立って歩き出した彼が、笑顔で言う。
「いきましょうよ、ほら! ほかにももっと、先輩に見てもらいたいのありますから!」
それからの北川くんは、自然だった。
こういうとすごく上から目線に聞こえるけど、北川くんからはずっと、緊張と焦りみたいのを感じていた。