Garnet~大好きの伝え方
声だけが私に届く。
「でも、ここに来て、先輩がでかい声あげて驚いた時、ハッとしたンすよ。
俺はやっぱり、先輩のことが好きなんだって。
林原加奈って女の子の、もっといろんなこと知りたい。俺のことも、もっと知ってもらいたい。
そう強く思ったンす」
「……そう」
そして三度目は、小さな声だけれど、うなずけた。うなずいてあげられた。
私は、北川くんを特別だとは思ってない。
特別にしてあげたいとも、思ってない。
とてもひどい言い方をすれば、どうだっていいに近い。
でも、そんなどうだっていい男の子からでさえ、好きって言われるとこんなに胸がくすぐったくなる。
手放しで喜んじゃいけない嬉しさと恥ずかしさが、胸の内側でざわざわする。
「でも、ここに来て、先輩がでかい声あげて驚いた時、ハッとしたンすよ。
俺はやっぱり、先輩のことが好きなんだって。
林原加奈って女の子の、もっといろんなこと知りたい。俺のことも、もっと知ってもらいたい。
そう強く思ったンす」
「……そう」
そして三度目は、小さな声だけれど、うなずけた。うなずいてあげられた。
私は、北川くんを特別だとは思ってない。
特別にしてあげたいとも、思ってない。
とてもひどい言い方をすれば、どうだっていいに近い。
でも、そんなどうだっていい男の子からでさえ、好きって言われるとこんなに胸がくすぐったくなる。
手放しで喜んじゃいけない嬉しさと恥ずかしさが、胸の内側でざわざわする。