Garnet~大好きの伝え方
「いま、園田のこと考えてましたよね、先輩。俺がそばにいて、しかも好きだって言ってる横で――

先輩は俺のことじゃなくて園田のことを考えてるんすよね」

「だってそれは」

「わかってますよ。先輩が好きなのは園田なんしょ」

すごく、拗ねた言い方だった。

右の肩に、少し重みがかかる。

北川くんがそこに、ひたいを乗せてきているみたいだった。

「俺、バカっすよね、マジで」

と、彼が言う。

「先輩の心がどうしたって園田から離れないのわかってます。

そこまで先輩に想われてるアイツが、ほんとに羨ましかった。この一週間で俺、何度園田を殺してやりたいって思ったか。

ふとした時に先輩が物思いにふけるとこ見るたびに、園田が羨ましくて、憎らしくて、どうしょもなかった」

「……ごめんね」

つい、深く考えずに謝ったら――
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