Garnet~大好きの伝え方
頼りになる後輩、か……。

「だからそのためにも、先輩とあのバカそのを、なにがなんでもくっつけてやろうじゃないっすか」

「光一くん……」

この瞬間、私は彼のことが、よぅくわかった。

「君って、ほんと見かけによらず体育会系だよね」

「へっへ。褒め言葉で受け取っとくっす」

その日の帰りの電車で――光一くんは豹変した。

今までずっと我慢していたのか、「園田はグズだ」とか「先輩を好きなのがバレバレだ」とか「自分が加奈と呼んだ時の園田の目はヤバかった」とか、言いたい放題だった。

さらには私にまで、「そんなに悩んでどうするんだ」とか「くよくよするな」とか、「園田を好きならもっとぶち当たってけ」とか、ものすごいド直球だった。

こっちが驚いて、口がパクパクなるくらい。
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