Garnet~大好きの伝え方
「ほんとは泣きたいんじゃない? 失恋させちゃったわけだし、私」

「……」

「私、慰めることもしてあげらんない。私が好きなはヨシだもん。光一くんに優しくなんてできない。だからなおさら、ごめんね」

神妙な顔つきで聞いていた彼は、

「――ははっ」

苦笑、した。

「たまんないっすよ、先輩。もう諦めるって決めたあとになってそんな、男心くすぐってくるの」

「……」

「言っときますけどね先輩、俺、これからも先輩のこと好きですから。もし園田と別れたって聞いたら、俺ソッコー飛んできますからね。

あと、園田が先輩を泣かせたりしたら、園田んヤツをぶん殴りに来ます。

俺は先輩にアプローチすんのは諦めますけど、これからも好きっつー気持ちだけは、俺のもんすよ」
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