Garnet~大好きの伝え方
「悠里、教えてくれ。僕はどうしたらいい?」

「いや、どうしたらって、……なにが?」

僕も悠里も、どちらかといえば文系寄りの人間だ。

だからあまり息が続くほうじゃない。

気持ちが高揚している僕と違って、悠里はまず息を整えるのにいっぱいのようだ。

パタパタと小走りで追いついてきた西村さんも、膝に手を突いて「ふー」と溜め息をついている。

二人が息を整えるのを待ち、僕は改めて言った。

「僕はその……加奈に告白しようと思う」

「えっ」

「わっ」

二人がきょとんとして、はっとなって、次はパッと顔を見合わせた。すごいシンクロだ。

「善紀、それじゃあ、やっと……?」

「ついについに?」

「ああ……そうだよ」

と、テンションが一気にあがった二人へ、うなずく。

僕は今、ひとつ目の決心をした。
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