Garnet~大好きの伝え方
真っ正面から気持ちを伝える。

だからそれに見合った分で、加奈にはこの告白をきちんと受け止めてもらいたい。

授業中ずっとそんなことを考えていたら――

ふと、加奈の気持ちがわかった。

そして同時に、なんともいえない、自分の不甲斐なさへの自嘲やら苦笑やら、ついでに失笑やらがこぼれる。

告白ひとつで僕はこんなにも、こうであってほしい、こうしたい、こうなってほしいと願っている。

ということは絶対、加奈も同じだったはずだ。

僕がこんな風に、告白のその後を想像して想像して、その反復でどぎまぎしているように、

加奈だって、いろんなことを思ったはずだ。
それを僕は、本当に何度、蹴っ飛ばしてきたかわからない。
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