Garnet~大好きの伝え方
「善紀!」

と突然、大きな声が僕を横から叩いた。

すいと顔をあげてみれば、なんだかわからないが、悠里が深刻な顔をしてドアのところに立っていた。

小走りで僕の机にやって来た彼のすぐ後ろを、同じように深刻な顔をした西村さんがついて来る。

悠里の眉間に、こんなにはっきりしわが寄っているのも珍しい。

「大変だ、善紀」

「えっ?」

「大変なの、ヨシくん」

「えっ、えっ?」

ものすごい形相の二人が、座ったままの僕を見下ろしてくる。

だん、だん、と両手をそれぞれ机に突きながら。

見た目、まるで尋問されているような状態。

裸電球のついたスタンド型のライトがないのが、不自然にさえ見えた。

じょ、状況がわからない……。
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