Garnet~大好きの伝え方
「今でも、そういうのは欲望の押しつけじゃないかって気持ちは、変わらない。

そういう意味じゃ、今だって、……たぶんこれからだって全然、そんな自信なんてつくような気がしない」

そして加奈はずっと、

「でも、――でも思ったんだ」

僕のことを見てくれている。

「僕は、加奈とそういうことをしたいのかどうかって。

そういうこしたいために、加奈を好きになったのかって。

一番根っこのところは、どうなんだって。

そしたら、答えは出たよ」

だから応えたい。

「僕は、加奈が好きだ。

もしも離れ離れになって、触れることができなくなったって、僕は加奈のことを好きでい続ける。

キスしたいとか、抱き締めたいから好きなんじゃない。

加奈だから好きなんだ。すきだから、そうしたいって思うんだ。

そして、加奈だから、なにかを押しつけたくない。

加奈を好きだからこそ、こんなに僕は悩んだんだ」

「……っ、……」

「加奈――僕は頼りないかもしれない。自信だって全然ない。

だけど、――加奈を好きだって気持ちは、本物だ」

彼女は――
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