Garnet~大好きの伝え方
後半からもう、麻里亜ちゃんの瞳はきらきら星を宿してたから、無理してでも止めなかったら延々続くところだった。

ほんともう、どこからわからないって言えばいいのか……

というか、どこからもわからない。

悠里くんだけじゃなくて、麻里亜ちゃんも楽譜が読めるっていうことに驚いて、なんにもついていけない私がいる。

変な冷や汗が出そうだ。

私の背中は、勝手に丸まってしまっていた。

「麻里亜ちゃん楽譜、読めたんだね……それに、音楽の知識もあったんだ」

「うん、まあねン。悠里のピアノ、ずっとそばで聞いてたもん。

ずっとそばにいると、少しでも知りたいって思うじゃない? 

悠里の知ってること、私も知りたい。おんなじことをわかりたい。

そんな風に思ってたら、いつの間にかちょっとずつ覚えてた。

悠里と音楽の話もできるしね」

「そっか。そうだよね」
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