Garnet~大好きの伝え方
「あ! でも……ピアノがなくなったらなくなったで、悠里がどんな風にアタックしてくれるのか想像したら……ちょっと興味あるかも」

「麻里亜ちゃん、それ、かわいそうだからよそうよ。悠里くん、冷や汗だらだらになっちゃうってば」

「もー。そ・こ・が、かわいいのにぃー」

ほんと、悠里くん、がんばって……。

「そーれーでー?」

と、麻里亜ちゃんは私に背中を向け、ぐうたらに寄りかかりながら訊いてきた。

「私には悠里がいます。さあてそれじゃあ、加奈ちゃんのヨシくんは?」

やっぱり、そろそろそう来ると思ってた。
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