Garnet~大好きの伝え方
それだけのことだったけど、私達の中ではとても大きくて、わかりやすい変化だった。

市電で隣同士に座って肩が触れ合っても、ちょっと恥ずかしいだけ。

前みたいに、ぎこちなくなるんじゃない。

恥ずかしいけど、お互いを感じ合える時間を楽しんだり、極端に言えば、幸せだなって思えるようになった。

ただ、私もヨシも、幸せだなって感じちゃう時には無口になってしまうんだけど。

あと、今度、お昼のお弁当を私が作ってこようか、なんて話もした。

最初はものすごく嫌がっていたヨシだけど、「本当にイヤ?」って訊いたら、「イヤなわけないだろ!」って叫んでた。

おかしくて、それからなんだか嬉しくて、あの時はとても笑った。
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