Garnet~大好きの伝え方
4―3
――多くはない言葉を、やたら時間ばかりかけて言うだけ言った僕は、
「ィエェェェェンンッ!!」
とてつもなく威勢のいい声と、木製の戸板を叩き割ったような音に、びっくりした。
だけど、正面にいる彼はそんなもの、聞き慣れたもんだとばかりに涼しい顔をしている。
女子一同曰く「かわいい」分類である彼は、
「へっ」
と、少し不機嫌そうに笑った。
腰に両手をやりながら、ふんぞり返る。
「今さらなんの用かと思えば……そんなこと言いに来たンすか、園田先輩」
「大事なことだと思ったから来たんだ。ちゃんと、話つけにさ」
「話つけにって……もうあれから何日も経ってるンすよ? 今さらっすか」
「それは、考えてみれば僕は君のことまったく知らなかったし、いったいどこでどのタイミングで捕まえればいいやらで……」
「ィエェェェェンンッ!!」
とてつもなく威勢のいい声と、木製の戸板を叩き割ったような音に、びっくりした。
だけど、正面にいる彼はそんなもの、聞き慣れたもんだとばかりに涼しい顔をしている。
女子一同曰く「かわいい」分類である彼は、
「へっ」
と、少し不機嫌そうに笑った。
腰に両手をやりながら、ふんぞり返る。
「今さらなんの用かと思えば……そんなこと言いに来たンすか、園田先輩」
「大事なことだと思ったから来たんだ。ちゃんと、話つけにさ」
「話つけにって……もうあれから何日も経ってるンすよ? 今さらっすか」
「それは、考えてみれば僕は君のことまったく知らなかったし、いったいどこでどのタイミングで捕まえればいいやらで……」