Garnet~大好きの伝え方
もしも、僕のこういう気持ちを伝える方法があるなら、僕はなんでも試してみよう。

ひとつでも多く。

一回でも多く。

そうして加奈に、僕の気持ちを伝えたい。

きっと何度伝えても、尽きることはないから。

加奈はどこにいるだろう。

そんなことを呟いたら、悠里が教えてくれた。

「あ、麻里亜さんと一緒に、音楽室にいたよ。なんか、すごい笑ってた」

「へー、西村さんと――ていうか、だったらどうして、ここに来たんだよ」

「いやー、ちょっとね。女の子の会話って、時々怖いなぁって。

わかる? なんていうか、ハエトリソウに絡め取られてしまいそうな、そんな予感……。僕ひとりじゃもう恐ろしくて恐ろしくて」

「はあ?」

「善紀も気をつけてね? うん。

加奈ちゃんに、ラブレターとか手書きの甘い甘い物語とかせがまれても、いきなり跳ね除けずにきちんと聞いてあげるんだよ?」

「はあっ?」
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