Garnet~大好きの伝え方
僕は、この気持ちを伝えたい。

何度だって、どんな形でだって、可能性とチャンスがある限り。

これからもずっと、何度気持ちを伝えたってきりがないくらい、僕は恋をしていく。

そしと悩んでいく。

だから自分の気持ちぐらいは、正直に彼女へ伝えたい。

階段の踊り場で上を見上げながら、僕は叫んだ。

「待て悠里! 自分の行ったことくらい守れ、こら悠里!」

「善紀くん、僕にもタイミングってものがあるんだよ!」

「お前の都合なんて知ったこっちゃない!」

「うわ横暴! 善紀、その言い方は横暴だよ!」

「横暴で結構だ! さあ告白しろ悠里! 僕はやったぞ! お前も告白しろぉーっ!!」

「今はま浜だ勘弁してくださいっ! なにとぞ、もうしばしのお時間を!!」

「なにが今はまだだよ! っていうかなんの真似だ、それ! 逃げられると思うなよ!!」

「あはは、あははははっ!」
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