Garnet~大好きの伝え方
そこで私は、純粋に『恋愛』を描こうと決意しました。

私は恋愛作家だってことを、知ってもらう機会にもなるって。

本作には、キスシーンすら出てきません。

あっても、それは夢オチであったり、物語的に、エロさを出す以外の味に使っています。

体がドキドキするものが、野いちごにはたくさんある。

でも私は、恋愛作家として、「心がドキドキする」恋愛小説を、野いちごに出したかった。

余命とか、死にオチとか、レイプとか妊娠とか、Sとか俺様とか、吸血鬼とか執事とか……

そういう設定でじゃなく、『普通の人の恋愛』を書きたかった。

特別じゃないものも特別にしてしまいたかった。

それでいて、共感を引き出したかった。

純粋に、『恋する』気持ち、感覚、心を読んでもらいたかった。

だから本作は、〝純〟恋愛小説なのです。

ひとりでも多くの人に、体じゃなく、とても単純な、心で感じる恋愛を読んでもらえたら、と思います。

主人公達は17歳ですが、ケータイ小説大賞にエントリーしています。

できるなら、体のドキドキより先に、『恋愛』というものを感じてもらいたい。

15歳という心に、恋する気持ちを伝えたいと思います。

ここまでお読みくださいまして、本当に、ありがとうございました。

09 8/22
† 紅 憐
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