Garnet~大好きの伝え方
僕は机の椅子に座り、彼女は、とすんと腰かけた。

……ベッドに。

彼女の服は、上が長袖の、白地に英語の走ったティーシャツと、すとんと落ちて裾に少しだけフリルのついた黒のチュニック、下はデニムのハーフパンツで……

なんていうか、かわいい格好だった。

だというのに……ああ、僕はダメだな。

座った彼女のおしりが作るベッドのしわにさえも、ひどいくらい目が眩んでる。

彼女の存在を、僕は全神経を集中させて感じ取ろうとしてる。

貪欲にだ。

タチが悪いことに、僕のこの思いは苦しいくらいに純粋で、鬱陶しいくらいに凶暴なんだ。

それなのに、捨ててしまおうと思えない。捨てきれない。

どんなにこれが醜悪だ凶暴だっていっても、僕は彼女への思いを捨てることはできない。

だったら、甘えてしまえばいいじゃないか。

彼女の言う通り、我慢なんてしなければいいじゃないか。

そう思いはするけれど……やっぱりそんなのはダメだ。

さっき、あんな夢を見ておきながら、自分のことを綺麗に言うのはよそう。
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