Garnet~大好きの伝え方
私達はどちらからともなく、お互いを抱き締め合った。

ヨシは私の頭と腰を引き寄せて、私はヨシの胸にしがみついて。

由が少しずつキスを暑くさせながら、前のめりになる。

私の背中が、どんどんそれていく。

少しずつ、私の体重が彼の腕によって支えられる。

私は、首にしがみついた。

キスが深くなる。

あったかくて、つるつるしている舌が差し込まれる。

驚きながら、でも、ヨシだから、ヨシだから応える。

しがみついて、私の唇を、歯を、舌を舐めてくる彼に、必死になって応える。

お互いに、息を整えている暇なんてないくらいに。

私はヨシが好き。本当に好き。

だから、ヨシにだったらどんなにだって応えてあげられる。

その覚悟がある。

ヨシだったら。

ヨシだから。

私はヨシが、大好きだから。

いつだって、応えてあげられるつもり。

だからいいんだよヨシ。

なんにも怖がらなくって。

私はヨシから逃げないから。

ヨシからは、絶対に離れないから。

もっと、私を大事にしてくれなくていいんだよ。

ヨシの汚い感情も、見せていいんだよ。
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