Garnet~大好きの伝え方
加奈は僕を美化してるんだ。
王子さまだとか、そんな風じゃなくても、僕の汚ならしい部分なんて、知っているわけがない。
彼女のそんな感情を、わざわざヘドロのように腐った自分をさらけ出してけがすなんてこと、僕にはできない。
「ふうん。そうなのかな」
と悠里。
「本心を言わないことが彼女のためなら、本心から麻里亜さんに好きだって伝えた僕は、よっぽど醜いんだろうね」
麻里亜……西村麻里亜。
僕と悠里が親友なら、それは、加奈の親友の名前だ。
そしてその西村さんと悠里は付き合ってる。
お互い真正面から相手のことを好きだと伝えて、真正面から感情をぶつけ合ってる。
いや違う。手を、取り合ってる。
まるで優雅な、ダンスを踊るように。
王子さまだとか、そんな風じゃなくても、僕の汚ならしい部分なんて、知っているわけがない。
彼女のそんな感情を、わざわざヘドロのように腐った自分をさらけ出してけがすなんてこと、僕にはできない。
「ふうん。そうなのかな」
と悠里。
「本心を言わないことが彼女のためなら、本心から麻里亜さんに好きだって伝えた僕は、よっぽど醜いんだろうね」
麻里亜……西村麻里亜。
僕と悠里が親友なら、それは、加奈の親友の名前だ。
そしてその西村さんと悠里は付き合ってる。
お互い真正面から相手のことを好きだと伝えて、真正面から感情をぶつけ合ってる。
いや違う。手を、取り合ってる。
まるで優雅な、ダンスを踊るように。