Garnet~大好きの伝え方
昼休み、当然のように二人は一緒にお弁当。

羨ましいその傍らにお邪魔しちゃってる私は、ひとり。

いつも一緒にいるヨシは保健室だ。

体調不良じゃない。朝、私とすれ違う形で出ていってからずっと、サボりだ。

一回戻ってきたと思ったら、お昼のお弁当を取りに来ただけだったし。

ヨシが、私のそばにいない。

それだけなのに、ものすごくさびしい。ううん、彼がいないからこそ、さびしい。

目の届くところに、伸ばせば手の届くところに、あの背中がない。

さびしさに、息ができない気がした。

私の胸に、穴は開いてない? 吸った息が全部、ボロボロに穴の開いた胸から漏れちゃってない?

何度もそう思って見下ろした胸に、だけど穴なんてひとっつも開いてなかった。

こんなにさびしいのに?

こんなに苦しいのに?

どうして。

いっそ、心臓が止まってしまうような大穴が開いてくれたら、楽なのに。

私はきっと勝手にヨシへパイプを繋げて、彼からこっそり元気をもらってるんだ。

彼が私のエネルギータンクで、私はすごく燃費の悪い片想いロボットなんだ。

だから彼がいなきゃダメ。

ああ、今にもシステムダウンしそう。
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